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小説家

昔気の迷いで小説を書いたことがある。

3作あって、どれも短編。連作ではない。

どこかで発表して誰かに読んで感想が聞きたいが、どこに出せば良いか分からない。

小説家になろうと言うサイトが有名だが、あまりに人口が多すぎて私には敷居が高い。何より、書いた内容がサイトのニーズと全くあっていない。

(それぞれの内容はホラー+ミステリ、ホラー、さすぺんす?みたいな何か)

書きたいことをただ書いただけで、自分では満足しているんだけれど・・・。ここに載せるのも違う気がするし・・・。

 

貴志祐介先生の小説の書き方の本が面白かった。本をエンターテイメントとして売り込むためのノウハウが書いてあった。それを元に小説家になろうと言う考えがあったわけではない。けれども、小説家が日々どうやって小説を作っているか工程が垣間見え、面白かった。

其処に、登場人物状況の10%程しか読者に伝わらないというのがあった。

文章だけで危険な状況や緊迫感を出そうとすると、やはり難しいものがある。伏線、設定等で準備も時間が掛る。

これが映画やゲームなどのエンタメ媒体だと、一瞬で「やばい状況」を作り出せて伝えられる。こういった分野と勝負するのは至難の業だと思う。

ただ小説にしかできない事もあるので(代表的なのは叙述トリック)、一概にも言えないかも。後は、文章だからこそ、読者の想像に任せる「幅」があり、より読み手の望むビジュアル、音声を提供できる、といえるかもしれない。

 

そうそう、ハンターハンター作者の富樫先生も面白い事を描いて(書いて)いた。ヒソカ対団長戦の解説を漫画のラストに書いていて、そこでマチというキャラクターを生かすか、殺すかという選択で迷った事が述べられていた。

登場人物の性格や性質がある程度固定された後は、彼ならどうするか考えると自然と展開は決まってしまうものだと思うが、(俗に言う「キャラクターが一人で歩きだす」)それに反した選択(マチを生かす)をしたと書かれていた。

今後の展開に無理がないようにするためという、明確な理由はあるが、それ以上に直感的にそうした方が良いと思ったかららしい。

 

話が変わるが、AIが注目されている。仕事がAIにとって代わられるとうわさされている。小説を自動で書くAIも登場しているらしい。

 

上記の直感的選択もAIで出来るのだろうか。創造すらも、帰納的に与えられた条件から積み上げるだけのものなのだろうか。

例えば、売れている小説の構造を分析し、共通する要素を組み合わせたものを量産する事は、出来そうだ。ただ、そこにどのような前提条件、設定を加えると、今までにない展開になるか、しかも、それが面白いものか判断するのは、難しいのではなかろうか。出来たとしても、量産システムのメンテナンスの手間を考えると、小説家(漫画家)に書かせた方がまし、となるのではと想像している。